[208]
ココ :
そうしてボクは208号室へ行く。
雷蝶は少しロビーで休んでからと言っていた。
[208] ココ : 「浴衣、か……ボクのこの体質上あまり他の服は着た事ないけれど……」
[208] ココ : 和室の棚を開け、各サイズ揃えられた浴衣を見る。
[208] ココ : 「……折角だしね?」
[208] ココ : するりと、ぴっちりとしたタイツを脱いでいき。
[208] ココ : 「……思ったけどボク身長200cmなんだよね。サイズ、ある……??」
[208] ココ : ccb<=90 超視覚 (1D100<=90) > 8 > スペシャル
[208] ココ : !
[208] ココ : 「……驚いたね。こういう場だと外国人観光客も多いから広く取り揃えられてるのかな」
[208] ココ : 着ていたターバン、バンテージ、タイツを綺麗に畳み。
[208]
ココ :
するりと浴衣に身体を通していく。
空気を含み、解放感ある着心地は身体に新鮮だ。
[208] ココ : 「……さて、折角だしあいつらへのお土産でも買いに行こうかな」
[208] ココ : 「こういうのって遊んでばかりいると忘れがちだからね……」
[208] ココ : そうして、きちんと鍵を持ったのを確認して浴衣で向かっていく。
[208] 古明地こいし :
[208] 古明地こいし :
[208] ココ : 「……あれ? こいしちゃん?」
[208] 今川雷蝶 :
[208] 今川雷蝶 : 「さて…と」
[208] 今川雷蝶 : 一早く旅館へと戻った雷蝶は手頃な浴衣を用意しつつ…腕の中の猫を見つめた
[208] 今川雷蝶 : 「アンタ、もしかして普通の野良猫だったりしないわよね…?」
[208]
野良猫 :
「ぬ、ぬああ」
雷蝶の問いに調子が悪そうな鳴き声を漏らす。
[208] 今川雷蝶 : 「…仕方ないわね、ほら まずは試しよ、おあがんなさい」
[208]
今川雷蝶 :
タッパーから一切れの肉を取り出すと
猫に差し出して冷蔵庫へとしまう
[208] 今川雷蝶 : 「…しかし、なんでこんなおかしな事が起きたのかしら…?」
[208] 野良猫 : クンクンと肉の切れ端を嗅いだあと、パクリと口に含む。
[208] 野良猫 : すると…
[208] : ぼふん!という音を立てて、先ほどまで猫だったものが中年の男性へと姿を変えていた。
[208] 今川雷蝶 : 「いーつ見ても慣れないわねぇ…」
[208] : 元に戻った男性は調子が悪そうに真っ青な顔のまま、気絶するようにその場に倒れる。
[208] 今川雷蝶 : 「ちょ…ちょっと!?」
[208]
今川雷蝶 :
一応目立った身体上の変化がないか
脈を取って確認するわ…!
[208] GM : 脈には問題はありませんね。精神的に疲労してるように見えます。
[208] 今川雷蝶 : 「…ま、仕方ないわよね 急に猫になってたんだし」
[208] 今川雷蝶 : そして、このままこの男性を放置する訳にもいかず…
[208]
今川雷蝶 :
とりあえず浴衣を着せて
布団をかけてやった
[208] 今川雷蝶 : 「経口補水液もある…なら、後は起きるのを待つだけね…」
[208] : 苦しそうな呻り声と、時折にゃあと猫のような声を上げながら、男性は眠り続けている。
[208] 今川雷蝶 : 「……」
[208]
今川雷蝶 :
『かぎりあれば、吹かねど花は散るものを』
『心短き 春の山風』
[208]
今川雷蝶 :
慰めというわけでもなく
詩を奏で 呻めきのみを部屋に残させない